2013年5月16日木曜日

生前贈与

いつもあまり仕事に関係ないブログですが・・・
今日は生前贈与のお話・・

不動産を多くお持ちのお客様のご相談を受けると、「生前贈与したい」という話が良くでます。
不動産にまつわる生前贈与でポピュラーなのが配偶者への居住用財産の贈与です。
それ以外にも相続時精算課税制度を使った生前贈与も最近はかなり増えています。

でも、多いのは今お持ちの不動産を暦年贈与(年間110万円まで非課税の贈与)を使って、
お子さんやお孫さんに生前贈与したいというお話です。
お金や預貯金ならば、贈与税の実際の税率(300万円贈与で19万円の贈与税なら実際6.3%)と予想される相続税の実際の税率を比較して、生前贈与が有利な場合も多いかもしれません。

しかし、不動産の暦年贈与となると話は別です。
登録免許税は相続よりも税率が高く、相続には無い不動産取得税までかかる可能性があります。
つまり、贈与税+相続よりも高い登録免許税+不動産取得税+司法書士報酬を払ってまで有利な場合は少ないと思われます。

ケースバイケースではありますが、多くの場合は不利・・といえるでしょう。
それよりも不動産を渡したい方に遺言書できっちり渡せるようにした方が賢い選択ですね。

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